【診断士の問題と解説】1日5問!(Vol.27)規格、コア強度

コンクリート診断士 問題と解説Vol.27

【問131_規格】

地震での経緯を踏まえて行われた基規準類の改訂・改正に関する記述中の(A)~(C)にあてはまる(1)~(4)の語句の組合せのうち、最も適当なものはどれか

大正関東地震(関東大震災)での経験を踏まえて、市街地建築物法同施行規則の1924年の改正で、主筋の(A)に関する規定が定められた。

十勝沖地震での経験を踏まえて、建築基準法同施行令の1970年の改正で、鉄筋コンクリート造の柱の(B)に関する規定が改められた。

兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)での経験を踏まえて、道路橋示方書の1996年の改訂で、(C)に関する規定が改められた。

(A) (B) (C)
(1) 重ね継手に用いる結束線の太さ 主筋の断面積 軸方向鉄筋の段落とし
(2) 重ね継手に用いる結束線の太さ 帯筋の間隔 折り曲げ鉄筋の曲げ半径
(3) 重ね継手長さ 主筋の断面積 折り曲げ鉄筋の曲げ半径
(4) 重ね継手長さ 帯筋の間隔 軸方向鉄筋の段落とし
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正解(3)

(A)①主筋の重ね継手の長さを鉄筋の25倍以上とすること、②はりの主筋を複筋とすること、③柱の最小断面寸法を主要支点間距離の1/15以上とすること、④柱の最小鉄筋比を0.8%とすることなど改訂されました。

(B)改正前は帯筋の間隔が柱の全部が30cm以下でしたが、改正後は柱頭・柱脚部は10cm、中央部は15cm以下となりました。

(C)兵庫県南部地震で段落とし部での損傷が多く見られたため、段落としは禁止となりました。

【問132_規格】

次の(A)~(D)に示すJISの改正に関する記述を年代の古い順に並べた(1)~(4)のうち、適当なものはどれか

(A)JIS A 6204「コンクリート用化学混和剤」に、塩化物イオン量の規定が設けられた。

(B)JIS R 5210「ポルトランドセメント」に規定される普通ポルトランドセメントの塩
化物イオン量が「0.035%以下」と改正された。

(C)JIS A 5308「レディーミクストコンクリート」に、細骨材の絶乾重量に対する塩分
量の許容限度が設けられた。

(D)JIS A 5308「レディーミクストコンクリート」に、コンクリート内の塩化物イオン総量の規制が設けられた。

(A)
(1) (C)→(D)→(B)→(A)
(2) (D)→(A)→(C)→(B)
(3) (C)→(D)→(A)→(B)
(4) (B)→(C)→(A)→(D)
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正解(4)

(A)コンクリート用化学混和剤の塩化物イオン量の規定は1987年、コンクリート内の塩化物イオン量の総和に関する規定(1986年)の翌年に設けられました。

(B)2003年に、普通ポルトランドセメントの塩化物イオン量が「0.02%以下」から「0.035%以下」に変更されました。

(C)海砂を使用した構造物の塩害が問題となり、1978年に細骨材の絶乾重量に対する塩分量の許容限度が設けられました。

(D)1986年にコンクリート内の塩化物イオン総量の規制が設けられました。同年には、アルカリ骨材反応の抑制に関する規定も設けられています。

【問133_規格】

コンクリート構造物の耐久性に関係する通達・指針類とその年代に関する次の(1)~(4)の記述のうち、不適当なものはどれか

(1)1970年代に、建設省住宅局建築指導課長通達「コンクリートに使用される細骨材中に塩分が含まれる場合の取扱いについて」および建設省技術調査室長通達「土木工事に係わるコンクリート細骨材としての海砂の使用について」が通達された。

(2)1980年代に、社団法人日本道路協会から「道路橋の塩害対策指針(案)・同解説」が発刊された。

(3)1990年代に、JIS A 5308(レディーミクストコンクリート)付属書に「セメントの選定等によるアルカリ骨材反応の抑制対策の方法」が規定された。

(4)2000年代に、国土孔中小から「レディーミクストコンクリート単位水量測定要領(案)」が通知された。

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正解(3)

(A)コンクリート用化学混和剤の塩化物イオン量の規定は1987年、コンクリート内の塩化物イオン量の総和に関する規定(1986年)の翌年に設けられました。

(B)2003年に、普通ポルトランドセメントの塩化物イオン量が「0.02%以下」から「0.035%以下」に変更されました。

(C)海砂を使用した構造物の塩害が問題となり、1978年に細骨材の絶乾重量に対する塩分量の許容限度が設けられました。

(D)1986年にコンクリート内の塩化物イオン総量の規制が設けられました。同年には、アルカリ骨材反応の抑制に関する規定も設けられています。

【問134_圧縮強度】

JIS A 1107「コンクリートからのコア及びはりの切取り方法並びに強度試験方法」に準じてコアの採取及び強度試験を実施した。次の記述のうち、誤っているものはどれか

(1)採取したコアの高さを直径と等しく整形したので、圧縮強度試験により求めた試験値に補正係数1.1を乗じて圧縮強度とした。

(2)コアの直径は、上下端面および高さの中央で互いに直交する2方向の直径を測り、その平均値とした。

(3)コアは、試験の2日前から試験直前まで20℃の水中に浸せきした。

(4)コアの両端面は、粉末状の硫黄とフライアッシュを混合・融解してキャッピングを行った。

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正解(1)

(1)誤りです。高さと直径の比、高さ÷直径は、1.90~2.10を基準とし、それ以外は補正係数kを強度に乗じます。高さと直径の比が1のとき補正係数は0.87とします。これは、短い供試体のほうが、強度が高く出るため、その分を補正するために乗じるものです。

(2)問題のとおりです。コア供試体の上下高さの 1/4 付近および高さの中央付近で、互いに直交する2方向の直径を0.1mmまで測定し、その平均値を供試体の平均直径とします。

(3)問題のとおりです。コア供試体は試験のときまで20±2℃の水中に40時間以上漬けておくと、試験時に供試体の乾湿の条件をほぼ一定にすることができます。

(4)問題のとおりです。コアのキャッピングは、粉末状の硫黄とフライアッシュを混合・融解して行います。

【問135_圧縮強度】

JIS A 1107:2007「コンクリートからのコア及びはりの切取り方法並びに強度試験方法」に照らして次の処置・判断に関する記述のうち、適当なものはどれか

(1)寸法測定において、コア供試体の上下の端面付近で互いに直交する2方向の直径を測定し、その平均値を供試体の平均直径とした。

(2)採取するコア供試体の直径を、粗骨材最大寸法の2.5倍とした。

(3)コア供試体の高さ/直径の比が1.95であったので、補正係数による補正を行わなかった。

(4)載荷面の平面度がコア供試体の高さの0.5%であったので、そのまま載荷試験を行った。

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正解(3)

(1)誤りです。コア供試体の上下高さの 1/4 付近及び高さの中央付近で、互いに直交する 2 方向の直径を0.1mmまで測定し、その平均値を供試体の平均直径とします。

(2)誤りです。コア試験体の直径は、粗骨材の最大寸法の3倍以上とします。

(3)問題のとおりです。高さと直径の比、高さ÷直径は、1.90~2.10基準とし、それ以外は補正係数kを強度に乗じます。また、高さと直径の比が1のとき補正係数は0.87とします。

(4)誤りです。コア供試体の両端面の平面度は、直径の0.05%以内とします。

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