【診断士の問題と解説】1日5問!(Vol.2-31)基本問題31

診断士問題と解説

コンクリート診断士 問題と解説Vol.2-31

 このページの問題を一問一答形式の動画としてまとめました。復習用にご活用ください。通勤中や運動中に最適です。
コンクリート診断士_一問一答_No2-31_基本問題31
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【No.151】

アルカリシリカ反応による劣化に関する次の記述のうち,不適当なものはどれか。
(1)アルカリシリカ反応による構造物の劣化の程度は,セメントの種類とそこに含まれるアルカリ量,反応性骨材の種類とその含有量,コンクリートの配合における単位セメント量などに影響される。
(2)アルカリシリカ反応の促進条件として,反応性骨材があること,アルカリが存在すること,水の供給があることの3つが挙げられる。
(3)アルカリシリカ反応における,アルカリ総量規定は,酸化ナトリウム換算で3.0kg/㎥以下である。
(4)アルカリシリカ反応において,気温,湿度については,温度が高い方が膨張速度が遅く,低温の場合は最終的な膨張量が少なくなる。
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正解は(4)

【解説】
(1)○正しい。アルカリシリカ反応による構造物の劣化の程度は,セメントの種類とそこに含まれるアルカリ量,反応性骨材の種類とその含有量,コンクリートの配合における単位セメント量などに影響されます。
(2)○正しい。アルカリシリカ反応の促進条件として,反応性骨材があること,アルカリが存在すること,水の供給があることの3つが挙げられます。
(3)○正しい。アルカリシリカ反応における,アルカリ総量規定は,酸化ナトリウム換算で3.0kg/㎥以下です。
(4)×誤り。アルカリシリカ反応において,気温,湿度については,温度が高い方が膨張速度が早く,低温の場合は最終的な膨張量が多くなります。

【No.152】

アルカリシリカ反応による劣化に関する次の記述のうち,不適当なものはどれか。
(1)アルカリシリカ反応による劣化の兆候として,ひび割れ,ゲルの滲出などがある。
(2)アルカリシリカ反応が予測される場合には,日射,水分,海水,凍結防止剤の散布などの影響を受けやすい場所を重点的に調査する。
(3)アルカリシリカ反応によるひび割れは顕在化が早く,施工検査の段階でアルカリシリカ反応の兆候を把握することができる。
(4)アルカリシリカ反応によって生じたひび割れは,無筋コンクリートでは網目状に発生し,鉄筋コンクリートの梁や柱では軸方向に発生する。
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正解は(3)

【解説】
(1)○正しい。アルカリシリカ反応による劣化の兆候として,ひび割れ,ゲルの滲出などがあります。
(2)○正しい。アルカリシリカ反応が予測される場合には,日射,水分,海水,凍結防止剤の散布などの影響を受けやすい場所を重点的に調査します。
(3)×誤り。アルカリシリカ反応によるひび割れが顕在化するには早くても数年かかり,施工検査の段階でアルカリシリカ反応の兆候を把握することはできません。
(4)○正しい。アルカリシリカ反応によって生じたひび割れは,無筋コンクリートでは網目状に発生し,鉄筋コンクリートの梁や柱では軸方向に発生します。

【No.153】

アルカリシリカ反応による劣化に関する次の記述のうち,不適当なものはどれか。
(1)アルカリシリカ反応による影響を受けたコンクリート構造物では,詳細な点検や膨張予測の結果に基づき判定をすることが基本である。
(2)アルカリシリカ反応によるコンクリートの劣化事例は,北海道,東北,関東に多い。
(3)アルカリシリカ反応は,化学反応によりアルカリシリカゲルが生成される過程が十分に進んだ後,吸水によるアルカリシリカゲルの膨張が開始されるため,ひび割れの顕在化に時間がかかる。
(4)アルカリシリカによる劣化が生じている構造物の補修については,外部からの水分供給を断つことが基本である。
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正解は(2)

【解説】
(1)○正しい。アルカリシリカ反応による影響を受けたコンクリート構造物では,詳細な点検や膨張予測の結果に基づき判定をすることが基本です。
(2)×誤り。アルカリシリカ反応によるコンクリートの劣化事例は,関西,中国,四国,九州,北陸に多いです。
(3)○正しい。アルカリシリカ反応は,化学反応によりアルカリシリカゲルが生成される過程が十分に進んだ後,吸水によるアルカリシリカゲルの膨張が開始されるため,ひび割れの顕在化に時間がかかります。
(4)○正しい。アルカリシリカによる劣化が生じている構造物の補修については,外部からの水分供給を断つことが基本です。

【No.154】

凍害による劣化に関する次の記述のうち,不適当なものはどれか。
(1)凍害の抵抗性を評価するための指標として,気泡間隔係数が用いられ,気泡間隔係数が大きい場合は,コンクリート中の自由水が移動しやすく圧力が上がりにくく凍害を受けにくい。
(2)凍害による劣化の原因として吸水率が大きい粗骨材の使用が挙げられる。凍害を抑制するために,粗骨材の吸水率は,砕石で3%以下と規定されている。
(3)凍害は,水分が供給され,凍結と融解の繰り返し回数が多いほど劣化進行が速くなる。
(4)凍害は,構造物の南面は日射により凍結した者が解けるので,劣化進行が速くなる。
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正解は(1)

【解説】
(1)×誤り。凍害の抵抗性を評価するための指標として,気泡間隔係数が用いられ,気泡間隔係数が大きいと凍害を受けやすい。気泡間隔係数が小さく,250μm以下の場合は,コンクリート中の自由水が移動しやすく圧力が上がりにくく凍害を受けにくいです。
(2)○正しい。凍害による劣化の原因として吸水率が大きい粗骨材の使用が挙げられます。凍害を抑制するために,粗骨材の吸水率は,砕石で3%以下と規定されています。
(3)○正しい。凍害は,水分が供給され,凍結と融解の繰り返し回数が多いほど劣化進行が速くなります。
(4)○正しい。凍害は,構造物の南面は日射により凍結した者が解けるので,劣化進行が速くなります。

【No.155】

凍害による劣化に関する次の記述のうち,不適当なものはどれか。
(1)凍害による劣化のパターンとして,ひび割れ,はく落,部材の強度低下があり,ひび割れが発生してからの劣化の進行は遅い。
(2)凍害による劣化のパターンとして,スケーリング,断面減少,部材の強度低下があり,スケーリングの許容深さを設定できる場合には,劣化予測が可能である。
(3)凍害によるポップアウトの原因は,軟石等の混入あるいは沿岸地域で塩化物類の影響によるものがある。
(4)凍害は,凍結融解作用の繰り返し回数が,凍害に最も影響を与える。
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正解は(1)

【解説】
(1)×誤り。凍害による劣化のパターンとして,ひび割れ,はく落,部材の強度低下があり,ひび割れが発生してからの劣化の進行は急速です。
(2)○正しい。凍害による劣化のパターンとして,スケーリング,断面減少,部材の強度低下があり,スケーリングの許容深さを設定できる場合には,劣化予測が可能です。
(3)○正しい。凍害によるポップアウトの原因は,軟石等の混入あるいは沿岸地域で塩化物類の影響によるものがあります。
(4)○正しい。凍害は,凍結融解作用の繰り返し回数が,凍害に最も影響を与えます。
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