こんにちは。クルビライフです。
先日の産卵セットも含めていくつか産卵セットを組んで、多々失敗したなかでひとつの仮説が僕の中で浮かんできました。
「ヒマラヤ系クルビは水分を避けている?」
先日の材産卵での卵や幼虫の腐敗個体の多発ですが、メス親の状態が少なからず影響したとはいえ、もしかしたら比較的カラッとした環境に生息しているかもしれない、それゆえカビへの耐性が低いのではないかと感じるのです。
根拠その1としては、生息地の気候です。
生息地のひとつ、ガントクの気候が下の表のようになります。
参照:旅行のとも、ZenTech
ヒマラヤ山脈一帯は標高によって気候がだいぶ変わるようで、標高1200〜2000m程度だとスコールのように短時間でドバッと降って、照りつける太陽のお陰でカラッと晴れる、の繰り返しだそうです。
上の表ですと産卵シーズンと思われる時期の雨量が尋常ではないですが、ガントクは標高が1650m程度とのことなので、実はカラッとしているのでは?
少なくともジメジメはしていなさそうですね。
あくまで想像です。
カリンポンが1200mくらい、ダージリンは2000mくらいだそうで、いずれの産地も当てはまりそうです。
根拠その2としては、各産地において、腐朽が進んで柔らかくなっていた材で比較的成績が良かったことです。
この結果から、本来はしっかり朽ちた材が好きだが、水分の少なさを優先し、しっかりと詰まった材(=柔らかい材よりも含む水分が少ない)を結果的に選んでいるだけなのでは?と考えています。
そうでないと固詰めしていないマットに産卵する理屈が説明できない気がします。
かじり始めてから産むまでが遅いのも、水分がマットに逃げるのを待っているのか、あるいはかじって表面積を増やすことで排水を促しているのではないかと考えています。
以上を踏まえて、次回以降、つまり来春になるのですが、
①水分少なめの柔らかい材
②水分多めのしっかり詰まった材
③いつも通りの加水のしっかり詰まった材
④上記③の材と同じ吸水量にした柔らかい材
で、比較検討してみようと思います。
吸水前後の重さを計って、水分多め少なめを設定していきたいと思います。
形が似ているからと言って、ホペイ種と一緒くたにせず、クルビ種のための産ませ方を改めて考えていきたいですね。
クルビライフ