【診断士の問題と解説】1日5問!(Vol.2-34)基本問題34

診断士問題と解説

コンクリート診断士 問題と解説Vol.2-34

 このページの問題を一問一答形式の動画としてまとめました。復習用にご活用ください。通勤中や運動中に最適です。

【No.166】

寒冷地にある鉄筋コンクリート造建物について,柱の側面の20mm厚さのモルタル仕上げ面に幅0.5mm程度の網目状のひび割れが生じた。このひび割れの原因として,もっとも考えにくいものはどれか。
(1)寒冷地にある鉄筋コンクリート造建物について,柱の側面の20mm厚さのモルタル仕上げ面に幅0.5mm程度の網目状のひび割れが生じた。この原因として,躯体コンクリートの使用材料に起因する異常膨張が考えられる。
(2)寒冷地にある鉄筋コンクリート造建物について,柱の側面の20mm厚さのモルタル仕上げ面に幅0.5mm程度の網目状のひび割れが生じた。この原因として,躯体コンクリートの乾燥収縮が考えられる。
(3)寒冷地にある鉄筋コンクリート造建物について,柱の側面の20mm厚さのモルタル仕上げ面に幅0.5mm程度の網目状のひび割れが生じた。この原因として,仕上げモルタルの乾湿繰り返しが考えられる。
(4)寒冷地にある鉄筋コンクリート造建物について,柱の側面の20mm厚さのモルタル仕上げ面に幅0.5mm程度の網目状のひび割れが生じた。この原因として,仕上げモルタルの凍結融解の繰り返しが考えられる。
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正解は(2)

【解説】
(1)○正しい。寒冷地にある鉄筋コンクリート造建物について,柱の側面の20mm厚さのモルタル仕上げ面に幅0.5mm程度の網目状のひび割れが生じた原因として,躯体コンクリートの使用材料に起因する異常膨張が考えられます。
(2)×誤り。寒冷地にある鉄筋コンクリート造建物について,柱の側面の20mm厚さのモルタル仕上げ面に幅0.5mm程度の網目状のひび割れが生じた場合,内部の躯体コンクリートが乾燥収縮するだけでは,仕上げモルタル面に多くのひび割れが発生する原因として考えにくいです。
(3)○正しい。寒冷地にある鉄筋コンクリート造建物について,柱の側面の20mm厚さのモルタル仕上げ面に幅0.5mm程度の網目状のひび割れが生じた原因として,仕上げモルタルの乾湿繰り返しが考えられます。
(4)○正しい。寒冷地にある鉄筋コンクリート造建物について,柱の側面の20mm厚さのモルタル仕上げ面に幅0.5mm程度の網目状のひび割れが生じた原因として,仕上げモルタルの凍結融解の繰り返しが考えられます。

【No.167】

コンクリート構造物のひび割れ補修工法に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。
(1)乾燥収縮によるひび割れで,ひび割れ部の挙動が小さく,ひび割れ幅が0.2mm以下であったため,ポリマーセメントモルタルでひび割れ表面を被覆した。
(2)乾燥収縮によるひび割れで,ひび割れ部の挙動が小さく,ひび割れ幅が1.0mm以上であったため,ポリマーセメントモルタルでひび割れを充填した。
(3)乾燥収縮によるひび割れで,ひび割れ部の挙動が大きく,ひび割れ幅が0.2mm以下であったため,ポリマーセメントモルタルでひび割れを被覆した。
(4)乾燥収縮によるひび割れで,ひび割れ部の挙動が大きく,ひび割れ幅が1.0mm以上であったため,可とう性エポキシ樹脂でひび割れを充填した。
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正解は(3)

【解説】
(1)○正しい。乾燥収縮によるひび割れで,ひび割れ部の挙動が小さく,ひび割れ幅が0.2mm以下の場合,ポリマーセメントモルタルでひび割れ表面を被覆します。
(2)○正しい。乾燥収縮によるひび割れで,ひび割れ部の挙動が小さく,ひび割れ幅が1.0mm以上の場合,ポリマーセメントモルタルでひび割れを充填します。
(3)×誤り。ポリマーセメントはひび割れ追従性が無いため,乾燥収縮によるひび割れで,ひび割れ部の挙動が大きく,ひび割れ幅が0.2mm以下であった場合,塗膜弾性防水でひび割れを被覆します。
(4)○正しい。乾燥収縮によるひび割れで,ひび割れ部の挙動が大きく,ひび割れ幅が1.0mm以上の場合,可とう性エポキシ樹脂でひび割れを充填します。

【No.168】

コンクリート構造物のひび割れ補修工法に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。
(1)被覆工法は,一般に幅0.2mm以下の微細なひび割れの上に,ひび割れ追従性に優れた表面被覆材や目地材などを塗布する工法である。
(2)注入工法は,防水性および耐久性を向上させる目的のほかに,使用材料によっては,躯体の一体化を図ることも可能なため,コンクリート構造物全般に発生したひび割れの補修工法として最も普及している。
(3)注入工法は,従来のグリースポンプを利用した注入方法から,現在では,ゴムの復元力やスプリング等を使用した専用の治具が開発され,注入圧力0.6MPa以上の高圧で,かつ高速で注入する工法が主体になっている。
(4)注入工法における注入材料には,エポキシ樹脂やアクリル樹脂などの有機物系,セメント系,ポリマーセメント系がある。
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正解は(3)

【解説】
(1)○正しい。被覆工法は,一般に幅0.2mm以下の微細なひび割れの上に,ひび割れ追従性に優れた表面被覆材や目地材などを塗布する工法です。
(2)○正しい。注入工法は,防水性および耐久性を向上させる目的のほかに,使用材料によっては,躯体の一体化を図ることも可能なため,コンクリート構造物全般に発生したひび割れの補修工法として最も普及しています。
(3)×誤り。注入工法は,従来のグリースポンプを利用した注入方法から,現在では,ゴムの復元力やスプリング等を使用した専用の治具が開発され,注入圧力0.4MPa以下の低圧で,かつ低速で注入する工法が主体になっています。
(4)○正しい。注入工法における注入材料には,エポキシ樹脂やアクリル樹脂などの有機物系,セメント系,ポリマーセメント系があります。

【No.169】

補修材料に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。
(1)エポキシ樹脂系注入材料の特徴として,コンクリートやモルタルとの接着性に優れていることが挙げられる。
(2)エポキシ樹脂系注入材料の特徴として,性状が低粘性なもの,可とう性を有するものなど種類が豊富であることが挙げられる。
(3)エポキシ樹脂系注入材料の特徴として,耐久性は約60年が確認されている。
(4)アクリル樹脂系注入材料の特徴として,可とう性に劣ることが挙げられる。
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正解は(3)

【解説】
(1)○正しい。エポキシ樹脂系注入材料の特徴として,コンクリートやモルタルとの接着性に優れていることが挙げられます。
(2)○正しい。エポキシ樹脂系注入材料の特徴として,性状が低粘性なもの,可とう性を有するものなど種類が豊富であることが挙げられます。
(3)×誤り。エポキシ樹脂系注入材料の特徴として,耐久性は約30年が確認されています。
(4)○正しい。アクリル樹脂系注入材料の特徴として,可とう性に劣ることが挙げられます。

【No.170】

補修材料に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。
(1)アクリル樹脂系注入材料の特徴として,低温環境で適用できることが挙げられる。
(2)ポリウレタン樹脂系注入材の特徴として,伸び性能が大きく,ひび割れが変動する場合に適することが挙げられる。
(3)ポリウレタン樹脂系注入材の特徴として,注入箇所が漏水などで湿潤状態であっても適用できることが挙げられる。
(4)ポリマーセメント系注入材の特徴として,エポキシ樹脂系注入材に比べ安価であることが挙げられる。
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正解は(3)

【解説】
(1)○正しい。アクリル樹脂系注入材料の特徴として,低温環境で適用できることが挙げられます。
(2)○正しい。ポリウレタン樹脂系注入材の特徴として,伸び性能が大きく,ひび割れが変動する場合に適することが挙げられます。
(3)×誤り。ポリウレタン樹脂系注入材の特徴として,注入箇所が漏水などで湿潤状態にあると,接着不良を起こしやすいです。
(4)○正しい。ポリマーセメント系注入材の特徴として,エポキシ樹脂系注入材に比べ安価であることが挙げられます。
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