【診断士の問題と解説】1日5問!(Vol.15)ASR

コンクリート診断士 問題と解説Vol.15

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このページの問題を一問一答形式の動画としてまとめました。復習用にご活用ください。通勤中や運動中に最適です。

【問71_アルカリシリカ反応】

アルカリシリカ反応に関する次の記述のうち、適当なものはどれか

(1)アルカリ骨材反応によるコンクリートの膨張量は、コンクリート中に含まれる反応性骨材の量が多いほど大きい。

(2)アルカリ骨材反応に起因するコンクリートの膨張により、コンクリート中の鉄筋の引張応力は増加する。

(3)アルカリ骨材反応による鉄筋コンクリート柱表面のひび割れは、主(鉄)筋軸に直交する方向が卓越する。

(4)アルカリ骨材反応は、火山ガラスを含む骨材を使用した場合よりチャートを含む骨材を使用した場合のほうが急激に進行する。

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正解(2)

(1)誤りです。アルカリ骨材反応によるコンクリートの膨張量は、コンクリート中に含まれる反応性骨材の量がペシマム量となる場合に、大きくなります。膨張性骨材の量と膨張量は、比例関係にはありません。

(2)問題のとおりです。アルカリ骨材反応によってコンクリートが膨張することで、鉄筋には引張応力が発生します。

(3)誤りです。アルカリ骨材反応による鉄筋コンクリート部材のひび割れは、柱や梁など、高鉄筋比の部材では、材軸方向(主筋軸方向)が卓越します。低鉄筋比の部材では、亀甲状のひび割れが生じます。

(4)誤りです。アルカリシリカ反応は、コンクリート細孔液中のアルカリ成分と骨材中に含まれるオパール、クリストバライト、トリジマイトに代表されるシリカ鉱物や火山ガラスとの間に生じる化学反応です。チャートを含む骨材の場合は、反応がゆっくりと進行します。

【問72_アルカリシリカ反応】

アルカリシリカ反応の発生のメカニズムに関する次の記述のうち、不適当なものはどれか

(1)アルカリシリカ反応は、細孔溶液の水酸化物イオン(OH)濃度が高い場合に進行する。

(2)細孔溶液の水酸化物イオン(OH)濃度は、アルカリシリカ反応の進行に伴って減少する。

(3)生成したアルカリシリカゲルは、吸水膨張性を有している。

(4)生成したアルカリシリカゲルの流動性は、アルカリ金属(Na+K)の含有量が大きいほど低下する。

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正解(4)

(1)問題のとおりです。アルカリシリカ反応は、細孔溶液中の水酸化物イオン濃度が高い場合に進行します。高炉スラグ微粉末やフライアッシュなどの混和材を用いたコンクリートでは、アルカリ濃度が低くなることで、アルカリシリカ反応の進行が抑制されます。

(2)問題のとおりです。アルカリシリカ反応は、骨材中のシリカ分と、水酸化アルカリが反応して、アルカリシリカゲルを生成する反応です。細孔溶液の水酸化物イオンが消費されることにより反応が進行し、それに伴い、水酸化物イオンの濃度は低下します。

(3)問題のとおりです。生成したアルカリシリカゲルは、吸水膨張性を有しています。この吸水膨張性により、コンクリートに劣化が生じます。

(4)誤りです。アルカリシリカゲルの流動性は、アルカリ金属の含有量が大きいほど大きくなります。

【問73_アルカリシリカ反応】

アルカリシリカ反応に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか

(1)硬化コンクリート中の細孔溶液の水酸化物イオン(OH)濃度が低いほど、アルカリシリカ反応は促進される。

(2)チャート(反応性鉱物として、微細な結晶粒や歪んだ結晶格子をもつ石英を含む)を含む骨材を用いたコンクリートでは、膨張が急激に進行する。

(3)生成したアルカリシリカゲルの流動性は、アルカリ(Na2O+K2O)の含有量が多いほど高くなる。

(4)亜硝酸カルシウム(Ca(NO2)2)を添加すると、アルカリシリカ反応による膨張が抑制される。

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正解(3)

(1)誤りです。硬化コンクリート中の細孔溶液の水酸化物イオン濃度が高いほど、アルカリシリカ反応は促進されます。

(2)誤りです。チャートを含む骨材を用いたコンクリートでは、膨張がゆっくりと進行します。

(3)問題のとおりです。アルカリシリカゲルの流動性は、アルカリの含有量が多いほど、高くなります。

(4)誤りです。アルカリシリカ反応の膨張を抑制するのはリチウムイオンです。リチウムイオンを含むアルカリシリカ反応抑制材料として、一般的に用いられているのは、亜硝酸リチウムです。

【問74_アルカリシリカ反応】

コンクリートのアルカリシリカ反応(ASR)に関する次の記述(1)~(4)のうち、最も不適当なものはどれか

(1)プレストレスで拘束された部材では、拘束方向のひび割れが卓越する。

(2)細孔溶液中のOHイオン濃度が高いほどコンクリートの膨張量が大きくなる。

(3)モルタルバー法で無害と判定された骨材を用いても、ASRによるひび割れが発生する場合がある。

(4)反応性鉱物を含む骨材と含まない骨材を混合しようする場合、反応性鉱物を含む骨材の混合割合とコンクリートの膨張量とは比例関係にある。

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正解(4)

(1)問題のとおりです。プレストレスで拘束された部材では、拘束方向のひび割れが卓越します。

(2)問題のとおりです。アルカリシリカゲルの生成では、水酸化アルカリが消費されます。硬化コンクリート中の細孔溶液中の水酸化物イオン濃度が高いほど、膨張量が大きくなります。

(3)問題のとおりです。モルタルバー法では、”微晶質石英”を含む骨材の反応は極めて緩やかであるため、26週の養生期間では判定できません。”火山ガラス”を有する骨材はモルタルバー法で判定できます。

(4)誤りです。反応性鉱物を含む骨材の混合割合とコンクリートの膨張量とは比例関係にはならず、ペシマム量が存在します。

【問75_アルカリシリカ反応】

アルカリシリカ反応による膨張に対する抑制効果がある化合物は、次のうち、どれか

(1)NaOH(水酸化ナトリウム)

(2)KOH(水酸化カリウム)

(3)LiOH(水酸化リチウム)

(4)Ca(OH)2(水酸化カルシウム)

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正解(3)

リチウムイオン(Li+)は、アルカリシリカ反応による膨張に対する抑制効果があります。

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