【診断士の問題と解説】1日5問!(Vol.36)非破壊検査、中性化

コンクリート診断士 問題と解説Vol.36

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このページの問題を一問一答形式の動画としてまとめました。復習用にご活用ください。通勤中や運動中に最適です。

【問176_非破壊試験】

コンクリート構造物に発生したひび割れの調査方法の選定に関する次の記述のうち、適当なものはどれか

(1)ひび割れの深さを赤外線サーモグラフィーにより調査した。

(2)ひび割れ幅を超音波法により調査した。

(3)炭素繊維シートで覆われたコンクリートのひび割れの進展をレーザー計測により調査した。

(4)トンネルの覆工コンクリートのひび割れパターンをレーザー計測により調査した。

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正解(4)

(1)誤りです。サーモグラフィー法は、表面温度の違いにより、モルタルやタイル表面の浮きを調査する方法です。ひび割れの深さは調査できません。

(2)誤りです。超音波法は、ひび割れ深さを調査する方法です。

(3)誤りです。レーザー計測では、炭素繊維シートで覆われたコンクリートのひび割れの進展は調査できません。この場合、目視確認できないため、AE法が適してます。

(4)問題のとおりです。レーザー計測は、コンクリート表面にレーザーを照射し、反射したレーザー光の強弱でひび割れ深さを調査する方法です。ひび割れパターンの調査に向いています。

【問177_非破壊試験】

コンクリート構造物の調査項目と調査方法に関する次の(1)~(4)の組合せのうち、最も適当なものはどれか

調査項目 調査方法
(1) モルタル塗りの仕上げの浮きの有無 過流探傷法
(2) PC桁のシース内のグラウトの未充てん部 X線透過撮影法
(3) コンクリート床版の厚さ サーモグラフィー法
(4) コンクリート中の塩化ビニル管の位置 電磁波誘導法
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正解(2)

(1)誤りです。モルタル塗りの仕上げの浮きの有無に適しているのは、サーモグラフィー法です。過流探傷法とは、コイルに交流電流を流すと磁界が発生し、このコイルに金属(鉄筋など)を近づけると、その金属(鉄筋)に過電流が発生する原理を利用しています。鉄筋表面に傷などがあると、過電流の流れが変わり、コイルの電流も変化します。

(2)問題のとおりです。PC桁のシース内のグラウトの未充てん部の調査には、X線透過法が用いられます。

(3)誤りです。コンクリート床版の厚さの調査には、電磁波レーダー法が適しています。

(4)誤りです。コンクリート中の塩化ビニル管の位置の調査には、電磁波レーダー法が適しています。

【問178_中性化】

コンクリートの中性化深さの測定に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか

(1)pHが10以上のコンクリートに、フェノールフタレイン1%溶液を噴霧すると、赤紫色を呈する。

(2)はつり箇所の粉じんをブロアーで除去した後、フェノールフタレイン1%溶液を噴霧した。

(3)採取したコアの側面を十分に水洗いした直後に、フェノールフタレイン1%溶液を噴霧した。

(4)ドリルによるコンクリート削孔粉を、フェノールフタレイン1%溶液を噴霧した直後のろ紙を回しながら受けた。

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正解(2)

(1)問題のとおりです。フェノールフタレインは、水に溶けにくいため、エタノールに溶かします。95%エタノール90mlにフェノールフタレインの粉末を1g溶かし、水を加えて100mlとしたものをフェノールフタレイン1%溶液と言います。フェノールフタレイン溶液は、アルカリの指示薬として使われ、pHが10を超えると赤紫色に呈します。

(2)問題のとおりです。はつり箇所の中性化を測定する場合、粉じんを除去した後に、フェノールフタレイン溶液を噴霧します。

(3)誤りです。採取したコアを十分に水洗いした直後に中性化の測定を行うと、正確な測定ができません。

(4)問題のとおりです。ドリルによる削孔粉を、フェノールフタレイン溶液を噴霧した直後のろ紙を回しながら受ける方法は、ドリル法と呼ばれます。

【問179_中性化】

JIS A 1152-2002(コンクリートの中性化深さの測定方法)に基づく中性化深さの測定に関する次の記述のうち、適当なものはどれか

(1)高炉スラグ微粉末を混和材として用いたコンクリート構造物には適用できない。

(2)現場で中性化深さを測定する場合、コンクリートを電動ピックではつった後、測定面に水を噴霧しながら湿潤状態にした。

(3)フェノールフタレイン1%溶液を噴霧したところ、鮮明な赤紫色に呈色した部分とこれより浅い位置に薄赤紫色の部分が見られたので、鮮明な赤紫色の部分までの距離を中性化深さとして測定した。

(4)中性化深さは、フェノールフタレイン1%溶液で呈色した後、表面から最も深い箇所と最も浅い箇所の2点を測定しその平均値とした。

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正解(3)

(1)誤りです。中性化深さの測定試験は、混和材の有無にかかわらず適用できます。

(2)誤りです。中性化深さの試験は、乾燥状態で行います。

(3)問題のとおりです。中性化の試験では、鮮明な赤紫色を呈色した部分までを中性化深さとします。

(4)誤りです。中性化深さの測定値は、最大値と最小値ではなく、コアによる場合は5か所以上、はつりによる場合は4~8か所行い、その平均値とします。

【問180_中性化】

構造物から採取したコアの割裂面にフェノールフタレイン1%溶液を噴霧してコンクリートの中性化深さを測定する方法に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか

(1)コアの割裂面を十分に水洗いした直後に溶液を噴霧し、直ちに測定して、中性化深さとした。

(2)鮮明な発色が得られなかったので、コアの割裂面に複数回にわたって溶液を噴霧した。

(3)赤紫色の呈色部分の境界が不鮮明だったので、ドライヤーを用いてコアの割裂面を乾燥させた。

(4)測定位置に粗骨材があったので、その両端の呈色位置を結んだ直線までの深さを測定して、中性化深さとした。

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正解(1)

(1)誤りです。中性化深さの測定で、水洗いした直後にフェノールフタレイン溶液の噴霧を行うと、正確な測定ができません。

(2)問題のとおりです。噴霧は、正確な発色が得られるまで行います。

(3)問題のとおりです。中性化深さの測定は、コアが乾燥状態で行います。

(4)問題のとおりです。測定位置に粗骨材がある場合は、その両端の呈色位置を結んだ直線までの深さを測定します。

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