【診断士の問題と解説】1日5問!(Vol.2-3)基本問題3_コールドジョイント、砂すじ

診断士問題と解説

コンクリート診断士 問題と解説Vol.2-3

 このページの問題を一問一答形式の動画としてまとめました。復習用にご活用ください。通勤中や運動中に最適です。

【No.11】

コールドジョイントに関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
(1)コールドジョイントの発生を防止するため,JISでは,練混ぜから荷卸しまでの時間を90分以内としている。
(2)コールドジョイントの発生を防止するため,JASS5では,練混ぜから打込みまでの時間を,外気温が25℃を超えるときは90分以内としている。
(3)コールドジョイントの発生を防止するため,JASS5では,練混ぜから打込みまでの時間を,外気温が25℃以下のときは150分以内としている。
(4)コールドジョイントの発生を防止するため,土木学会コンクリート標準示方書では,練混ぜから打込みまでの時間を,外気温が25℃を超えるときは90分以内としている。
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正解は(3)

【解説】
(1)○正しい。コールドジョイントの発生を防止するため,JISでは,練混ぜから荷卸しまでの時間を90分以内としています。
(2)○正しい。コールドジョイントの発生を防止するため,JASS5では,練混ぜから打込みまでの時間を,外気温が25℃を超えるときは90分以内としています。
(3)×誤り。コールドジョイントの発生を防止するため,JASS5では,練混ぜから打込みまでの時間を,外気温が25℃以下のときは120分以内としています。
(4)○正しい。コンクリートの練り混ぜから打込みまでの時間は,土木学会コンクリート標準示方書とJASS5は同じく,外気温が25℃を超えるときは90分以内,外気温が25℃以下のときは120分以内としています。

【No.12】

コールドジョイントの補修方法に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。
(1)軽微なコールドジョイントはポリマーセメントペーストを刷毛塗りする。
(2)コールドジョイントが明瞭な場合は,ポリマーセメントペーストをこてで厚塗りする。
(3)コールドジョイントが明瞭な場合は,Uカット後,プライマーは塗布せずにシーリング材を充填する。
(4)コールドジョイントが明瞭な場合は,周りとの段差ができないようにするため,Uカット後,シーリング材は用いず,無収縮モルタルで補修する。
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正解は(1)

【解説】
(1)○正しい。軽微なコールドジョイントはポリマーセメントペーストを刷毛塗りします。
(2)×誤り。コールドジョイントが明瞭な場合は,コンクリートに発生しているひび割れと同様のUカット工法などの工法に準じて補修します。
(3)×誤り。コールドジョイントが明瞭な場合は,Uカット後,清掃を入念に行い,プライマーを塗布してからシーリング材を充填します。
(4)×誤り。コールドジョイントが明瞭な場合は,Uカット後,清掃を入念に行い,プライマーを塗布してからシーリング材を充填し,溝の残りの部分にポリマーセメントモルタルを充填し,周りと段差ができないように仕上げる。

【No.13】

内部欠陥の発生要因に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。
(1)コンクリート内部に生じるジャンカや空洞は、施工不良が主な原因であり,鉄筋の腐食、水密性およびコンクリート構造物の維持管理上の問題となる。
(2)トンネルの場合、覆工コンクリートが変形し,ひび割れが発生している場合には、覆工コンクリートの背面に空洞がある場合が多い。
(3)PC構造物におけるシース管内では,グラウトの注入不良を原因とする空洞が生じる場合がある。
(4)建築物では,タイル仕上げやモルタル塗り仕上げの際に浮き,はく落として生じる内部欠陥がある。
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正解は全て

【解説】
(1)○正しい。コンクリート内部に生じるジャンカや空洞は、施工不良が主な原因であり,鉄筋の腐食、水密性およびコンクリート構造物の維持管理上の問題となります。
(2)○正しい。トンネルの場合、覆工コンクリートが変形し,ひび割れが発生している場合には、覆工コンクリートの背面に空洞がある場合が多いです。
(3)○正しい。PC構造物におけるシース管内では,グラウトの注入不良を原因とする空洞が生じる場合があります。
(4)○正しい。建築物では,タイル仕上げやモルタル塗り仕上げの際に浮き,はく落として生じる内部欠陥があります。

【No.14】

砂すじに関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
(1)砂すじは,せき板に接するコンクリート表面に,コンクリート中の水分が分離して外部に流れ出す場合に生じ,細骨材だけが鎬状に残った部分をいい,ブリーディングの少ないコンクリートに生じる。
(2)砂すじは,ブリーディングの多いコンクリートの浮き水を取り除かずに打ち足したり,軟練りコンクリートを過度に締固めた場合に発生する。
(3)砂すじの防止対策として,ブリーディングが少なくワーカビリティーの良好なコンクリートを使用する。
(4)砂すじの防止対策として,締固めを十分に行い、振動機を型枠に洽ってゆっくり打ち上げていく。
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正解は(1)

【解説】
(1)×誤り。砂すじは,せき板に接するコンクリート表面に,コンクリート中の水分が分離して外部に流れ出す場合に生じ,細骨材だけが鎬状に残った部分をいい,ブリーディングの多いコンクリートに生じます。
(2)○正しい。砂すじは,ブリーディングの多いコンクリートの浮き水を取り除かずに打ち足したり,軟練りコンクリートを過度に締固めた場合に発生します。
(3)○正しい。砂すじの防止対策として,ブリーディングが少なくワーカビリティーの良好なコンクリートを使用します。
(4)○正しい。砂すじの防止対策として,締固めを十分に行い、振動機を型枠に洽ってゆっくり打ち上げていく。

【No.15】

砂すじに関する次の記述のうち,正しいものはどれか。
(1)砂すじは,ブリーディングと過度の締固めが発生要因となる。
(2)砂すじの発生が著しい場合は、せき板の種類を変更したり,化粧型枠や透水性型枠の使用を考慮する。
(3)砂すじの補修は,ワイヤーブラシで砂すじ部分とその周辺を健全な部分までケレンして,ポリマーセメントペーストなどを用いて均一に散布して行う。
(4)砂すじは,打放し仕上げや二次製品で美観上の問題が大きい。
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正解は全て

【解説】
(1)○正しい。砂すじは,ブリーディングと過度の締固めが発生要因となります。
(2)○正しい。砂すじの発生が著しい場合は、せき板の種類を変更したり,化粧型枠や透水性型枠の使用を考慮します。
(3)○正しい。砂すじの補修は,ワイヤーブラシで砂すじ部分とその周辺を健全な部分までケレンして,ポリマーセメントペーストなどを用いて均一に散布して行います。
(4)○正しい。砂すじは,打放し仕上げや二次製品で美観上の問題が大きいです。
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