【過去問演習(2)No.96-100_配合・調合設計】コンクリート技士 問題と解説

技士
【No2-20】聞き流し_コンクリート技士_一問一答
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【No.96】

アルカリシリカ反応の抑制方法に関する次の記述のうち,JISA5308附属書B(アルカリシリカ反応抑制対策の方法)に照らして,誤っているものはどれか。
(1)コンクリートの水セメント比を55%以下とする。
(2)コンクリート中のアルカリ総量を3.0kg/m3以下とする。
(3)フライアッシュの分量が15%以上のフライアッシュセメントB種を使用する。
(4)アルカリシリカ反応性試験(モルタルバ一法)で無害と判定された骨材を使用する。
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正解は(1)

【解説】
(1)×誤り。コンクリートの水セメント比を55%以下とすることは,アルカリシリカ反応抑制対策ではありません。
(2)○正しい。コンクリート中のアルカリ総量を3.0kg/m3以下に規制することは,アルカリシリカ反応抑制対策となります。
(3)○正しい。フライアッシュの分量が15%以上のフライアッシュセメントB種を使用することは,アルカリシリカ反応抑制対策となります。
(4)○正しい。アルカリシリカ反応性試験(モルタルバ一法)で無害と判定された骨材を使用することは,アルカリシリカ反応抑制対策となります。

【No.97】

JISA5308(レディーミクストコンクリート)の規定に照らして,誤っているものはどれか。
(1)購入者は,必要に応じて生産者と協議のうえ,寒中施工時のコンクリートの最低温度を指定することができる。
(2)生産者は,購入者の承認を受けた場合には,塩化物含有量の上限を0.75kg/m3とすることができる。
(3)生産者は,普通コンクリートの製造において,置換率20%を上限として回収骨材を使用することができる。
(4)生産者は,購入者との協議により,運搬時間の限度を2.0時間とすることができる。
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正解は(2)

【解説】
(1)○正しい。JISA5308では,レディーミクストコンクリートの購入に当たって,コンクリートの最高温度又は最低温度は,購入者が生産者と必要に応じて協議のうえ指定することができる事項と規定しています。
(2)×誤り。JISA5308では,「塩化物含有量は,塩化物イオン(Cl)量として0.30kg/m3以下とします。ただし,生産者が必要に応じて生産者と協議のうえ上限値(0.30kg/m3以下)を指定した場合はその値とします。また,購入者の承認を受けた場合は0.60kg/m3とすることができる」と規定しています。したがって,塩化物含有量の上限値を0.75kg/m3とすることはできません。
(3)○正しい。JISA5308では,「回収骨材を専用の設備で貯蔵,運搬,計量して用いる場合は,粗骨材および細骨材の目標回収骨材置換率の上限をそれぞれ20%とすることができる」と規定しています。
(4)○正しい。JISA5308では「レディーミクストコンクリートの運搬時間は,1.5時間以内とします。ただし購入者と協議のうえ運搬時間の限度を変更することができる」と規定しています。したがって,購入者との協議により運搬時間の限度を2.0時間とすることができます。

【No.98】

コンクリートの運搬,荷卸しに関する次の記述のうち,JISA5308(レディーミクストコンクリート)の規定に照らして,誤っているものはどれか。
(1)生産者は,トラックアジテータの性能試験として,積荷のおよそ1/4および3/4のところからそれぞれ個々に試料を採取してスランプ試験を行い,両者のスランプの差が3cm以内であることを確認した。
(2)生産者は,購入者との協議によらず,ダンプトラックによる運搬時間の限度を1.0時間とした。
(3)購入者は,納入書に記載される納入時刻の発着の差により,運搬時間を管理した。
(4)購入者は,ポンプ圧送による空気量の変化を見込んで,空気量の許容差を0~±2.0%と指定した。
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正解は(4)

【解説】
(1)○正しい。JISA5308では,「トラックアジテータは,その荷の排出時に,コンクリート流の約1/4及び3/4のとき,それぞれ全断面から試料を採取してスランプ試験を行い,両者のスランプの差が3cm以内になるものでなければなりません。この場合,採取するコンクリートは,スランプ8~18cmのものとする」と規定しています。
(2)○正しい。JISA5308では,「ダンプトラックでコンクリートを運搬する場合の運搬時間は,練り混ぜを開始してから1時間以内とする」と規定しています。
(3)○正しい。JISA5308では,「運搬時間は,レディーミクストコンクリート納入書に記入される納入の発着時刻の差によって,確認することができる」と注記しています。
(4)×誤り。JISA5308では,「レディーミクストコンクリートの購入に当たって,購入者は,必要に応じて生産者と協議のうえ,空気量の値(普通コンクリート,舗装コンクリート及び高強度コンクリートにあっては4.5%と異なる値,軽量コンクリートにあっては5.0%と異なる値)を指定することができる」と規定しています。空気量の許容差は,コンクリートの種類,指定の有無にかかわらず±1.5%と規定されており,空気量の許容差は指定することができません。

【No.99】

JISA5308(レディーミクストコンクリート)に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。
(1)呼び強度を保証する材齢は,購入者から指定があれば,材齢56日とすることができる。
(2)配合計画書に記入するポルトランドセメントの全アルカリの値は,直近6か月間における試験成績書の値にばらつきが少なければ,全アルカリの最大値の平均値としてもよい。
(3)荷卸し地点での空気量の許容差は,購入者の承認が得られれば,任意の範囲とすることができる。
(4)標準配合または修正標準配合の別は,納入書に記載すれば,配合計画書には記載しなくてもよい。
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正解は(1)

【解説】
(1)○正しい。JISA5308では,購入者は,必要に応じで呼び強度を保証する材齢”を生産者と協議する事項と規定しています。
(2)×誤り。JISA5308では,レディーミクストコンクリート配合計画書に記入するポルトランドセメントの全アルカリの値は,直近6か月間の試験成績表に示されている全アルカリの最大値のもっとも大きい値とすると規定しています。全アルカリの最大値の平均値ではありません。
(3)×誤り。JISA5308では,荷卸し地点での空気量の許容差を±1.5%と規定しています。
(4)×誤り。JISA5308では,レディーミクストコンクリート配合計画書に標準配合,または修正標準配合の別を記入すると規定しています。

【No.100】

JISA5308(レディーミクストコンクリート)に規定される製品の呼び方が「高強度50,60,20,L」であるコンクリートに関する次の記述のうち,正しいものはどれか。ただし,購入者との協議はないものとする。
(1)呼び方が「高強度50,60,20,L」であるコンクリートのセメントは,普通ポルトランドセメントである。
(2)呼び方が「高強度50,60,20,L」であるコンクリートの粗骨材は,高炉スラグ粗骨材である。
(3)呼び方が「高強度50,60,20,L」であるコンクリートの荷卸し地点におけるスランプフローの許容範囲は,50cm以上,70cm以下である。
(4)呼び方が「高強度50,60,20,L」であるコンクリートの荷卸し地点における空気量の許容範囲は3.5%以上,5.5%以下である。
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正解は(3)

【解説】
(1)×誤り。呼び方が「高強度50,60,20,L」であるコンクリートのセメントは,低熱ポルトランドセメントです。普通ポルトランドセメントではありません。
(2)×誤り。呼び方が「高強度50,60,20,L」であるコンクリートのコンクリートの種類が高強度コンクリートであるので,各種スラグ粗骨材は,適用できません。
(3)○正しい。呼び方が「高強度50,60,20,L」であるコンクリートの荷卸し地点でのスランプフローが60cmであるので,許容差は±10cmとなり,荷卸し地点でのスランプフローの許容範囲は50cm以上,70cm以下です。
(4)×誤り。呼び方が「高強度50,60,20,L」であるコンクリートの荷卸し地点での高強度コンクリートの空気量は4.5%,許容差は±1.5%であるので,荷卸し地点での空気量の許容範囲は,3.0%以上,6.0%以下です。3.5%以上,5.5%以下ではありません。
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