【診断士の問題と解説】1日5問!(Vol.2-4)基本問題4_表面気泡

診断士問題と解説

コンクリート診断士 問題と解説Vol.2-2

 このページの問題を一問一答形式の動画としてまとめました。復習用にご活用ください。通勤中や運動中に最適です。
コンクリート診断士_一問一答_No2-4_基本問題4
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【No.16】

表面気泡に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
(1)表面気泡は,せき板に接するコンクリート表面に,コンクリート打込み時に巻き込んだ空気あるいはエントラップドエアがなくならずに残って露出し,硬化したものである。
(2)傾斜を有する型枠面を持つ場合などでは,十分な締固めを行っても材料分離した余剰水や空気泡により,型枠脱型後にコンクリート構造物の表面に,水泡や空気泡が発生する場合が多い。
(3)表面気泡が発生しやすい構造物の部位は,ダム堤体,擁壁,水路,橋梁アーチ部等の傾斜面を有する場合である。
(4)表面気泡は,打ち込まれるコンクリートのスランプが小さいほど発生しやすい。
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正解は(4)

【解説】
(1)○正しい。表面気泡は,せき板に接するコンクリート表面に,コンクリート打込み時に巻き込んだ空気あるいはエントラップドエアがなくならずに残って露出し,硬化したものです。
(2)○正しい。傾斜を有する型枠面を持つ場合などでは,十分な締固めを行っても材料分離した余剰水や空気泡により,型枠脱型後にコンクリート構造物の表面に,水泡や空気泡が発生する場合が多いです。
(3)○正しい。表面気泡が発生しやすい構造物の部位は,ダム堤体,擁壁,水路,橋梁アーチ部等の傾斜面を有する場合です。
(4)×誤り。表面気泡は,打ち込まれるコンクリートのスランプが大きいほど発生しやすいです。

【No.17】

表面気泡に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
(1)コンクリートの温度が高い場合に凝結が早くなり気泡が上昇しないまま硬化してしまうことで表面気泡が発生しやすくなる。
(2)表面気泡により,表層部にブリーディング水が残り,水セメント比が小さくなり,強度や中性化抵抗性が低下する。
(3)気泡が表層部に生じることにより,その部分がポーラスな状態となり強度が低下する。
(4)表面気泡は,橋梁アーチ部の天端付近や高架橋壁高欄の傾斜部など,型枠に傾斜がある部位で発生しやすい。
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正解は(2)

【解説】
(1)○正しい。コンクリートの温度が高い場合に凝結が早くなり気泡が上昇しないまま硬化してしまうことで表面気泡が発生しやすくなります。
(2)×誤り。表面気泡により,表層部にブリーディング水が残り,水セメント比が大きくなり,強度や中性化抵抗性が低下します。
(3)○正しい。気泡が表層部に生じることにより,その部分がポーラスな状態となり強度が低下します。
(4)○正しい。表面気泡は,橋梁アーチ部や高架橋壁高欄の傾斜部など,型枠に傾斜がある部位で発生しやすいです。

【No.18】

表面気泡に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
(1)表面気泡の発生が予想される傾斜部の型枠には,あらかじめ空気孔を設置する.。
(2)透水型枠や吸水型枠により,表層部から気泡やブリーディング水を排出させる.。
(3)コンクリート構造物の表面に気泡が残らないように,打込み速度の管理や締固め管理を行う。
(4)表面気泡は,美観上の問題はあるが,耐久性には影響を及ぼさない。
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正解は(4)

【解説】
(1)○正しい。表面気泡の発生が予想される傾斜部の型枠には,あらかじめ空気孔を設置する.。
(2)○正しい。透水型枠や吸水型枠により,表層部から気泡やブリーディング水を排出させる.。
(3)○正しい。コンクリート構造物の表面に気泡が残らないように,打込み速度の管理や締固め管理を行います。
(4)×誤り。表面気泡は,美観上の問題だけでなく,その部分がポーラスな状態となり,強度および耐久性が低下します。

【No.19】

表面気泡に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
(1)表面気泡部にポリマーセメントペーストを塗布し,直ちにポリマーセメントモルタルを表面気泡部に押し込むようにして,密実に充填して行う。
(2)ポリマーセメント:エマルジョン(水系)樹脂とセメント系パウダーを調合した材料で、有機溶剤を使用しないため、安全性、環境に優れている。
(3)表面気泡とは、自由水やセメントペースト,モルタルなどが流れ出し,コンクリート表面に細骨材が縞状に露出したものである。
(4)コンクリート構造物を施工する際に,傾斜を有する型枠面を持つ場合などでは,十分な締固めを行っても材料分離した余剰水や空気泡により,型枠脱型後にコンクリーl・構造物の表面に水泡や空気泡が発生する場合が多い。
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正解は(3)

【解説】
(1)○正しい。表面気泡部にポリマーセメントペーストを塗布し,直ちにポリマーセメントモルタルを表面気泡部に押し込むようにして,密実に充填して行います。
(2)○正しい。ポリマーセメント:エマルジョン(水系)樹脂とセメント系パウダーを調合した材料で、有機溶剤を使用しないため、安全性、環境に優れています。
(3)×誤り。表面気泡は、せき板に接するコンクリート表面にコンクリート打込み時に巻き込んだ空気あるいはエントラップドエアがなくならずに残って露出し、硬化したもの。自由水やセメントペースト,モルタルなどが流れ出し,コンクリート表面に細骨材が縞状に露出したものはジャンカです。
(4)○正しい。コンクリート構造物を施工する際に,傾斜を有する型枠面を持つ場合などでは,十分な締固めを行っても材料分離した余剰水や空気泡により,型枠脱型後にコンクリーl・構造物の表面に水泡や空気泡が発生する場合が多いです。

【No.20】

表面気泡に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
(1)表面気泡が発生しやすい構造物の部位は,ダム堤体、擁壁、水路、橋梁アーチ部等の傾斜面を有する場合である。
(2)打ち込まれるコンクリートのスランプが大きいほど発生しやすい。
(3)コンクリートの温度が低い場合に粘性が高くなり,気泡が上昇しないまま硬化してしまい表面気泡ができやすくなる。
(4)建築分野では,傾斜面だけでなく化粧打ち放し仕上げの場合に美観上の問題となる。
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正解は(3)

【解説】
(1)○正しい。表面気泡が発生しやすい構造物の部位は,ダム堤体、擁壁、水路、橋梁アーチ部等の傾斜面を有する場合です。
(2)○正しい。打ち込まれるコンクリートのスランプが大きいほど発生しやすいです。
(3)×誤り。コンクリートの温度が高い場合に凝結が早くなり気泡が上昇しないまま硬化してしまい表面気泡ができやすくなります。また,コンクリート温度は高い方が粘性が高くなります。
(4)○正しい。建築分野では,傾斜面だけでなく化粧打ち放し仕上げの場合に美観上の問題となります。
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