【コンクリート主任技士過去問解説】平成30年度No11~15

主任技士過去問解説

コンクリート主任技士過去問 問題と解説

【平成30年度―問題11】

コンクリート構造物の耐久性に関する次の一般的な記述のうち、不適当なものはどれか

(1)凍害による劣化のおそれがある構造物には、硫酸ナトリウムによる骨材の安定性試験による質量損失の小さい骨材を用いるのがよい。

(2)下水道内におけるコンクリートの化学的浸食による劣化は、下水道中に含まれる硫酸塩が微生物の作用により硫酸となることが原因である。

(3)凍結防止剤として塩化ナトリウムが散布される構造物では、塩害と凍害による複合劣化が促進されやすい。

(4)塩害による鉄筋腐食の対策として、高炉セメントB種が用いられる理由は、普通ポルトランドセメントと比較して腐食が発生する限界の塩化物イオン量を増大できるためである。

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正解(4)

(1)問題の通りです。「骨材の安定性試験」は骨材中に含まれる水がこおる際の膨張圧と、同様な圧力を硫酸ナトリウムの結晶圧で与えて、凍害に対する骨材の抵抗性を試験する方法です。質量損失が大きいということは、骨材が膨張圧によりポップアウト(剥離)しやすいということになります。

(2)問題の通りです。硫酸塩→(微生物)→硫酸→二水せっこう→エトリンガイト→膨張劣化

(3)問題の通りです。

(4)誤り。塩化物遮蔽性や化学抵抗性が高いため、塩害やアルカリ骨材反応等の化学的な耐久性に優れます。

【そのほかのメリット】
①水和速度が遅く、温度上昇が低いため温度ひび割れが生じにくい
②長期強度の増進が大きい
③硬化コンクリートが緻密になり、水密性が高くなる。

【デメリット】
①初期強度が小さい
②水和速度が遅いため、低温の影響を受けやすい。
③フレッシュコンクリート内部のアルカリと反応するため、コンクリート自体のpHが低くなり、かぶりの小さい構造物には適さない。

【平成30年度―問題12】

コンクリートの試験方法および検査に関する次の記述のうち、JIS A 5308(レディーミクストコンクリート)の規定に照らして、誤っているものはどれか

(1)呼び方が「普通 30 12 20 N」のコンクリートの圧縮強度の試験において、アンボンドキャッピングを供試体の両端面に適用した。

(2)スランプの試験と空気量の試験において、スランプは合格したが空気量が許容差を超えたので、新しい試料を採取して空気量のみ再試験を行い、その結果が規定に適合したので合格とした。

(3)呼び方が「普通 27 21 20 N」で高性能AE減水剤を使用したコンクリートのスランプの試験結果が23.0cmであったので、合格と判定した。

(4)呼び強度30のコンクリートの呼び強度を保証する材齢における3回の圧縮強度の試験結果が平均32.5N/mm2で、最も低い試験結果が27.5N/mm2であったので、合格と判定した。

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正解(2)

(1)問題文の通り。

(2)誤り。スランプまたは空気量が不合格だった場合、1回だけ再試験を行うことが出来ます。再試験時には、スランプと空気量の両方の規定を満足しなければなりません。

(3)問題文の通り。

(4)問題文の通り。

【平成30年度―問題13】

レディーミクストコンクリートの製造・運搬に関する次の記述のうち、JIS A 5308(レディーミクストコンクリート)の規定に照らして、誤っているものはどれか

(1)トラックアジテータのドラム内に付着した普通コンクリートのフレッシュモルタルは、付着モルタル安定剤によって処理し、翌朝の普通コンクリートに混合して再利用できる。

(2)回収骨材を専用の設備で貯蔵、運搬、計量している場合は、粗骨材及び細骨材の目標回収骨材置換率の上限をそれぞれ50%とすることができる。

(3)練混ぜを開始してから荷卸しまでの運搬時間は1.5時間以内とするが、購入者と協議のうえ、運搬時間の限度を変更することができる。

(4)トラックアジテータは、その荷の排出時に、コンクリート流の1/4及び3/4のところから個々に試料を採取してスランプ試験を行い、両者のスランプの差が3cm以内になるものでなければならない。

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正解(2)

(1)問題の通りです。

(2)上限は20%までとなります。

(3)問題の通りです。

(4)問題の通りです。

【平成30年度―問題14】

図1に示す配管により一般のコンクリートを圧送する場合、最低限必要なコンクリートポンプの最大吐出圧力の値として次のうち、、適当なものはどれか。コンクリートはスランプが15cm、単位容積質量が23kN/m3、吐出量は40m3/hとし、管内圧力損失は図2による。ただし、コンクリートポンプの最大吐出圧力は、圧送負荷の算定値に対して1.25倍以上の機種を選定することとする。また、圧送負荷は次式により算定する。

P=(L+3B+2T+2F)+0.001WH
P:コンクリートポンプに加わる圧送負荷(N/mm
K:水平管1mあたりの管内圧力損失(N/mm/m)
L:直管長さ(m)
B:ベント間の長さ(m)
ただし、半径1、のベント管の長さは1.5mとする。
T:テーパ管の長さ(m)
F:フレキシブルホースの長さ(m)
W:フレッシュコンクリートの単位容積質量(kN/m
H:圧送高さ(m)

(1)2.0N/mm2

(2)2.5N/mm2

(3)3.2N/mm2

(4)4.0N/mm2

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正解(3)

(1)セメント、骨材、水及び混和材料、それぞれ別々の計量器によって計量しなければならない。なお、水はあらかじめ計量してある混和剤と一緒に累加して計量してもよい。(JIS A 5308)

(2)水及び混和剤の計量は、質量または容積によります。

(3)(1)の解説の通りです。誤り。

(4)問題文の通り。ただし、1袋未満のものを用いる場合には、必ず質量で計量しなければなりません。

【平成30年度―問題15】

コンクリートの打込み、締固めおよび打継に関する次の一般的な記述のうち、適当なものはどれか

(1)振動体の呼び径45mmの棒形振動機(棒形バイブレータ)により締固めを行う場合、振動機の挿入間隔は50~60cm程度以下とするのがよい。

(2)1回の打込み面積が大きい構造物を施工する場合、階段状に打ち込むよりも層ごとに打ち込む方が、コールドジョイントの発生リスクを低減することができる。

(3)ひび割れ誘発目地を設置する場合、一般に誘発目地の間隔はコンクリート部材高さの1~2倍程度とし、断面欠損率は部材厚さの10%程度とする。

(4)打継目を設ける場合、できるだけせん断力が大きい位置とし、打継ぎ面を部材の圧縮力を受ける方向と直角とする。

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正解(1)

(1)問題の通りです。

(2)水平に打ち込むと、コールドジョイントの発生リスクが上がります。

(3)コンクリート部材高さの1~2倍程度で、部材厚さの25%程度とします。

(4)できるだけせん断力が小さい、スパン中央から1/4の位置で打ち継ぎます。

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