【診断士の問題と解説】1日5問!(Vol.63)補修材料

コンクリート診断士 問題と解説Vol.63

【問311_補修方法】

 コンクリート構造物の変状とその対策に関する記述のうち、最も適当なものはどれか

(1)道路橋の鉄筋コンクリート床版の下面に白色の析出物を伴い、網細化したひび割れが確認されたので、表面の析出物を除去し、エポキシ樹脂によるひび割れ注入を行った。

(2)道路橋のプレテンションPC桁のPC鋼材に沿ってさび汁を伴ったひび割れが確認され、過大なたわみが生じていたので、電気防食を行った。

(3)集合住宅のバルコニーの鉄筋コンクリートスラブの下面に漏水が見られたので、上面に防水を行った後、下面に透湿性のある仕上げ塗材を塗布した。

(4)集合住宅の妻側鉄筋コンクリート梁下面のひび割れ部にさび汁が見られたので、水洗いした後、下面に防水性のある仕上げ塗材を塗布した。

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正解(3)

(1)誤りです。エフロレッセンスが床版下面に発生していることから、上部のひび割れが貫通し、上面から下面へと通水していることが判断できます。疲労強度が低下して、ひび割れが発生していることが考えられるため、上面増厚工法等の耐荷力向上対策と、上面の防水を施すことが必要です。

(2)誤りです。PC鋼材に沿ったさび汁を伴ったひび割れと、過大なたわみが生じていることから、PC鋼材の腐食による破断などが考えられます。電気防食だけでは不十分で、補強の検討などが必要です。

(3)問題のとおりです。バルコニーのスラブ下面に漏水がある場合、さび汁を伴っていなければ、上面での防水と、すでに侵入した水分を逃がすことが必要です。

(4)誤りです。さび汁が見られることから、防せい処理などを施す必要があります。

【問312_補修方法】

 補修用表面被覆材に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか

(1)エポキシ樹脂は、一般に耐薬品性に優れるが、耐候性に劣る。

(2)シリコン樹脂は、一般に耐汚染性に優れるが、はっ水性に劣る。

(3)ポリエステル樹脂は、一般に耐摩耗性に優れるが、可使時間が長い。

(4)塩化ビニール樹脂は、一般に加工性に富むが、耐火性に劣る。

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正解(2)

(1)問題のとおりです。エポキシ樹脂は、一般に耐薬品性に優れますが、耐候性に劣ります。

(2)誤りです。シリコン樹脂は、一般に耐汚染性に劣りますが、はっ水性に優れています。

(3)問題のとおりです。ポリエステル樹脂は、一般に耐摩耗性に優れますが、可使時間が長いです。

(4)問題のとおりです。塩化ビニール樹脂は、一般に加工性に富みますが、耐火性に劣ります。

【問313_補修材料】

 表面被覆工法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか

(1)日照と塩害を受ける過酷な条件下であったので、トップコート(上塗り材)としてエポキシ樹脂を使用した。

(2)エポキシ樹脂は下地が濡れている状態では接着力が低下するため、十分に下地を乾燥させた。

(3)下地が湿潤な面であったので、ポリマーセメント系被覆材を適用した。

(4)劣化因子の侵入を抑制することを目的として、樹脂系材料やセメント系材料でコンクリート表面を被覆した。

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正解(1)

(1)誤りです。エポキシ樹脂は日射、特に紫外線を受ける環境下では耐久性に問題が生じます。

(2)問題のとおりです。エポキシ樹脂は下地が濡れている状態では接着力が低下するため、十分に下地を乾燥させます。

(3)問題のとおりです。下地が湿潤な面である場合、ポリマーセメント系被覆材を適用します。

(4)問題のとおりです。劣化因子の侵入を抑制することを目的とする場合、樹脂系材料やセメント系材料でコンクリート表面を被覆します。

【問314_補修材料】

 コンクリート構造物の表面被覆工法に使用する樹脂系塗布材料に求められる性能に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか

(1)塩害を抑制するためには、防水性と柔軟性に優れ、かつ遮塩性のある材料を塗布するのがよい。

(2)凍害を抑制するためには、防水性に優れ、かつ低温期に柔軟性が保持される材料を塗布するのがよい。

(3)アルカリ骨材反応を抑制するためには、防水性と柔軟性に優れ、かつ透湿性のある材料を塗布するのがよい。

(4)中性化を抑制するためには、防水性に優れ、かつガス透過性の大きい材料を塗布するのがよい。

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正解(1)

(1)問題のとおりです。塩害の抑制には、防水性と、遮塩性が重要です。

(2)問題のとおりです。凍害の抑制には、防水性と、低温時でも柔軟性を有する塗布材が有効です。

(3)問題のとおりです。アルカリ骨材反応の抑制には、防水性と、コンクリート内部の水分を放出する透湿性も重要です。

(4)誤りです。中性化の抑制には、ガス透過性を小さくすることが重要です。

【問315_補修材料】

 再劣化したコンクリート構造物の表面被覆材を除去する工法に関する記述として、次のうち、不適当なものはどれか

(1)ディスクサンダーを用いて塗膜を除去する工法は、騒音や粉じんの飛散を伴うが、小面積の部分的な塗膜の除去に適している。

(2)高圧水を噴射して塗膜を除去する工法は、全面的な塗膜の除去に適している。

(3)超音波による振動をスクレーパーに付与して塗膜を除去する工法は、騒音や粉じんの飛散が少なく、解放廊下や開口部周りの塗膜の除去に適している。

(4)塩化メチレンを主成分とする塗膜はく離剤を既存塗膜の表面に塗り付けて除去する工法は、セメント系の塗膜の除去に適している。

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正解(4)

(1)問題のとおりです。ディスクサンダーを用いて塗膜を除去する工法は、騒音や粉じんの飛散を伴いますが、小面積の部分的な塗膜の除去に適しています。

(2)問題のとおりです。高圧水を噴射して塗膜を除去する工法は、全面的な塗膜の除去に適しています。

(3)問題のとおりです。超音波による振動をスクレーパーに付与して塗膜を除去する工法は、騒音や粉じんの飛散が少なく、解放廊下や開口部周りの塗膜の除去に適しています。

(4)誤りです。塩化メチレンを主成分とする塗膜はく離剤は有機物質を溶解します。フッ素、ポリウレタン、エポキシ、アクリル樹脂等の有機系塗膜の除去に適しています。

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