【診断士の問題と解説】1日5問!(Vol.2-9)基本問題9_すり減り、ジャンカ、初期欠陥

診断士問題と解説

コンクリート診断士 問題と解説Vol.2-9

 このページの問題を一問一答形式の動画としてまとめました。復習用にご活用ください。通勤中や運動中に最適です。
コンクリート診断士_一問一答_No2-9_基本問題9
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【No.41】

コンクリートのすり減りに関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
(1)コンクリートのすり減りは,コンクリート表面に化学的な作用が働き,その断面の一部が失われていく現象である。
(2)すり減りの種類としては、交通車両の走行による舗装路面のすり減り,人や物の移動などによる床面のすり減り,ダム,水路構造物にみられる砂礫やキャビテーションなどによるすり減り,氷海域での海氷による構造物のすり減りなどがある。
(3)すり減りの発生要因として,アプレ―ジョン摩耗があり,コンクリート表面を摩耗の原因となる物体が、転がったり,滑ることによってコンクリートを損失させる摩耗で、砂礫によるダム,水路の摩耗,タイヤによる舗装路面の摩耗などがこれに該当する。
(4)すり減りの発生要因としてエローション摩耗(表面疲労摩耗)があり,コンクリート表面に摩耗の原因となる物体が角度をなして衝突することにより,コンクリートを損失させる摩耗であり,摩耗が進行すると穴を掘ったような形態となり,えん堤のエプロン部や、砂礫を含む波浪が作用する海岸構造物のすり減りがこれに該当する。
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正解は(1)

【解説】
(1)×誤り。コンクリートのすり減りは,コンクリート表面を移動する物質によって,コンクリートが継続的な外力を受け、その断面の一部が失われていく現象です。
(2)○正しい。すり減りの種類としては、交通車両の走行による舗装路面のすり減り,人や物の移動などによる床面のすり減り,ダム,水路構造物にみられる砂礫やキャビテーションなどによるすり減り,氷海域での海氷による構造物のすり減りなどがあります。
(3)○正しい。すり減りの発生要因として,アプレ―ジョン摩耗があり,コンクリート表面を摩耗の原因となる物体が、転がったり,滑ることによってコンクリートを損失させる摩耗で、砂礫によるダム,水路の摩耗,タイヤによる舗装路面の摩耗などがこれに該当します。
(4)○正しい。すり減りの発生要因としてエローション摩耗(表面疲労摩耗)があり,コンクリート表面に摩耗の原因となる物体が角度をなして衝突することにより,コンクリートを損失させる摩耗であり,摩耗が進行すると穴を掘ったような形態となり,えん堤のエプロン部や、砂礫を含む波浪が作用する海岸構造物のすり減りがこれに該当します。

【No.42】

コンクリートのすり減りに関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
(1)コンクリートのすり減りに対する補修は,すり減りが発生した部分の断面を修復することが基本となる。
(2)コンクリートのすり減りに対する補修は,アプレ―ジョン摩耗が卓越する部分では,コンクリート表面を硬くする方法がよい。
(3)コンクリートのすり減りに対する補修は,表面疲労摩耗が卓越する部分では、コンクリート表面を軟らかい材料でコーティングして、衝撃を和らげる方法を併用することが有効である。
(4)すり減り抵抗性は,コンクリートの骨材の種類により異なり,普通骨材は、軽量骨材よりすり減り抵抗性が低く,圧縮強度が同一ならば、細骨材率の小さい方が低い。
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正解は(4)

【解説】
(1)○正しい。コンクリートのすり減りに対する補修は,すり減りが発生した部分の断面を修復することが基本となります。
(2)○正しい。コンクリートのすり減りに対する補修は,アプレ―ジョン摩耗が卓越する部分では,コンクリート表面を硬くする方法がよいです。
(3)○正しい。コンクリートのすり減りに対する補修は,表面疲労摩耗が卓越する部分では、コンクリート表面を軟らかい材料でコーティングして、衝撃を和らげる方法を併用することが有効です。
(4)×誤り。すり減り抵抗性は,コンクリートの骨材の種類により異なり,普通骨材は、軽量骨材よりすり減り抵抗性が高く,圧縮強度が同一ならば、細骨材率の小さい方が高いです。

【No.43】

コンクリート表面にジャンカが発生した場合の発生要因として,次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。
(1)コンクリートの荷卸しまでの時間が長かったため,ジャンカが発生した。
(2)コンクリートの打込み高さが高かったため,ジャンカが発生した。
(3)コンクリートの打ち重ね時間間隔が短かったため,ジャンカが発生した。
(4)コンクリートの締固め時間が短かったため,ジャンカが発生した。
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正解は(3)

【解説】
(1)○正しい。コンクリートの荷卸しまでの時間が長いと,ジャンカが発生しやすいです。
(2)○正しい。打込み高さが高いと,材料分離が生じジャンカが発生しやすいです。
(3)×誤り。打ち重ね時間間隔が短かければ,コンクリートの施工には有利となり,ジャンカは発生しにくいです。
(4)○正しい。コンクリートの締固め時間や締固め間隔が短か過ぎると,材料分離が生じ,ジャンカが発生しやすいです。

【No.44】

コンクリート構造物の初期欠陥とその原因として考えられる施工条件の組合せとして、次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)柱脚部のジャンカの発生要因として,打込み時の自由落下高さが高い場合が挙げられる。
(2)壁のコールドジョイントの発生要因として,打ち重ね時間間隔が長い場合が挙げられる。
(3)柱の表面気泡の発生要因として,打込みの速さが遅い場合が挙げられる。
(4)スラブのプラスティック収縮ひび割れの発生要因として,養生の開始時期が遅い場合が挙げられる。
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正解は(3)

【解説】
(1)○正しい。柱脚部のジャンカの発生要因として,打込み時の自由落下高さが高い場合が挙げられます。
(2)○正しい。壁のコールドジョイントの発生要因として,打ち重ね時間間隔が長い場合が挙げられます。
(3)×誤り。柱の表面気泡の発生要因として,打込みの速さが速い場合が挙げられます。
(4)○正しい。スラブのプラスティック収縮ひび割れの発生要因として,養生の開始時期が遅い場合が挙げられます。

【No.45】

コンクリートの打ちこみ方法および初期欠陥に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。
(1)片押し打ちは,片側から一気に打ち上げる方法であり,回し打ちは,何層かに分けて水平に打ち重ねて行く方法である。
(2)片押し打ちは,打ち上がり速度が遅く,側圧の増大による,部材のはらみが生じにくい。
(3)片押し打ちは,締固め不足になりがちで,沈下ひび割れが生じやすい。
(4)回し打ちは,打ち重ね時間が長くなり,コールドジョイントが発生しやすい。
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正解は(2)

【解説】
(1)○正しい。片押し打ちは,片側から一気に打ち上げる方法であり,回し打ちは,何層かに分けて水平に打ち重ねて行く方法です。
(2)×誤り。片押し打ちは,打ち上がり速度が早く,側圧の増大により,部材のはらみが生じやすいです。
(3)○正しい。片押し打ちは,締固め不足になりがちで,沈下ひび割れが生じやすいです。
(4)○正しい。回し打ちは,打ち重ね時間が長くなり,コールドジョイントが発生しやすいです。
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