コンクリート主任技士過去問 問題と解説
【平成28年度―問題1】
B | C | |
---|---|---|
(1) | C2S | C3A |
(2) | C3S | C3A |
(3) | C2S | C4AF |
(4) | C3S | C4AF |
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正解(1)
B:けい酸二カルシウム(C2S)
C:アルミン酸三カルシウム(C3A)
D:鉄アルミン酸四カルシウム(C4AF)
【平成28年度―問題2】
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正解(3)
$$密度(g/cm^3)=\frac{質量(g)}{体積(cm^3)}$$
少し注意しなければならないのが、絶乾、表乾、湿潤状態を正しくイメージすることです。
3つの状態がイメージできれば、あとは\(密度(g/cm^3)=\frac{質量(g)}{体積(cm^3)}\)の関係式さえ覚えていれば、簡単に解けます。
図中のXとYに関する方程式が2つあります。変数が2つ、式も2つなので、XとYそれぞれの値について解くことが出来ます。また、表面水率の式から
$$表面水率(%)=\frac{X}{2.61Y}×100$$
$$X+2.61Y=500$$を2.61Yで割り、移項させると
$$\frac{X}{2.61Y}=\frac{500}{2.61Y}-1$$
となるので、Yに方程式の解を代入すると、表面水率が算出できます。
つまり、表面水率を算出するためには、Yの値が分かればいいということになります。
$$\begin{eqnarray}
\left\{
\begin{array}{1}
x + 2.61y = 500\\
x + y =199.1
\end{array}
\right.
\end{eqnarray}$$
上の連立方程式から
Y=186.9
表面水率の計算式にY=186.9を代入します。
$${表面水率(%)}=\{\frac{500}{2.61Y}-1\}{×}100=\{\frac{500}{2.61×186.9}-1\}{×}100=2.5$$
答え(3)2.5%
【平成28年度―問題3】
ふるいの呼び寸法(mm) | 40 | 25 | 20 | 15 | 10 | 5 | 2.5 | 1.2 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ふるいを通るものの質量百分率(%) | 砕石A | 100 | 100 | 100 | 95 | 60 | 12 | 4 | 0 |
砕石B | 100 | 100 | (ア) | 12 | 2 | 0 | 0 | 0 |
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正解(2)
ふるいの呼び寸法(mm) | 40 | 25 | 20 | 15 | 10 | 5 | 2.5 | 1.2 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ふるいに留まった質量百分率(%) | 砕石A | 0 | 0 | 0 | 5 | 40 | 88 | 96 | 100 |
砕石B | 0 | 0 | (ア’) | 88 | 98 | 100 | 100 | 100 |
<砕石A>
$$\frac{(5+40+88+96+100×4)}{100}=6.24$$
<砕石B>
$$\frac{({ア’}+88+98+100×6)}{100}={X}$$
50%ずつ混合すると粗粒率が6.66になることから
$$\begin{eqnarray}
6.24×0.5+{X}×0.5 &=& 6.66\\
{X} &=& 7.08\\
{ア’} &=& 10\\
{ア} &=& 100-10 =90
\end{eqnarray}$$
【平成28年度―問題4】
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正解(3)
AE剤:Air Entraining剤の略で、コンクリート中に微細な空気を生じさせる作用があります。微細な空気により、コンクリートの流動性が高まり、充填性が向上します。
減水剤:セメント粒子表面に負の電荷を与えることで、セメント粒子同士を分散(反発)させる作用があります。これにより、コンクリートの流動性が高まり、充填性が向上します。
AE剤で連行される空気(エントレインドエア)で、直径が30~250μm程度、気泡間隔係数が200~250μm以下で耐久性が向上します。
空気量:±1.0%以内
種類 | 減水率の規定 | 減水性能 | スランプ保持性能 | 空気連行性能 (耐凍結融解性など) |
セメント分散性能 |
---|---|---|---|---|---|
減水剤 | 4%以上 | 〇 | ー | ー | 〇 |
AE剤 | 6%以上 | 〇 | 〇 | 〇 | ー |
高性能減水剤 | 12%以上 | 〇 | ー | ー | 〇 |
高性能AE減水剤 | 18%以上 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
流動化剤 | 規定なし | 材料による |
長期的な水和反応は阻害せず、コンクリートの長期強度の発現への影響はほとんどありません。
【平成28年度―問題5】
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正解(2)
一方、コンクリートのアルカリ性を保つ、水酸化カルシウムが、反応により消費されるため、中性化速度は、フライアッシュを使用していないコンクリートより、同じか若干早いです。
シリカフュームを用いたコンクリートは、シリカフュームが水酸化カルシウムと反応するとともにマイクロフィラー効果によって組織をち密化するため、透気係数が低減されます。